4月分のブログを更新しなかったサトウです。
最近はあまりゲームに時間をかけていないこともあり、ゲーム関連でブログを更新しようにもネタが無い、という状態でした。
例のごとくう~んと悩んでいたのですが、実は今年の頭から趣味の一環で仮想通貨への投資を始めていて、数百万という単位で利益を得ることができたので、
今回はその過程で得た「投資における学び」について書いていければと思います。
実際に投資初心者の私が身銭を切って体験したことなので、我ながら結構リアルではあるかなと笑
ではでは、本題に入ります。
※補足ですが、ここでは仮想通貨の購入・売却方法や口座開設などについては取り扱いません。興味がある場合は各自調べていただければと思います。
そのお金、本当に「余剰資金」ですか?
投資は自己責任、余剰資金で!というのはかなり有名なフレーズですよね。
そもそも余剰資金って何だ?となるのですが、これについての定義は調べると色々出てきます。
数年後まで使わないお金だとか、
貯蓄から生活費6か月分を引いたお金だ、とかいう具合です。
これはやはり個人の感覚によるものなので、とやかく言うつもりはありませんが、
私があえて定義するなら「今、ドブに落としても良いお金」ですかね。
「仮想通貨」と検索すると、とにかくたくさん儲かる可能性がある!という内容の記事が上位に表示されます。
もちろんそれは嘘ではなく、世間に浸透している株式投資などに比べると、ボラティリティ(価格の上下、値動き幅を示すパラメータ)は異常に高く、
1か月、いや1日で資金が2倍以上になるという事例があるのも事実です。
実際に私も、3か月で125倍になった銘柄を目撃しています。
しかし重要なのは、儲かる”可能性がある”だけで、その分大きな損失を被る場合も有り得ますよ、ということです。
用意したお金が翌日には半分になっていた…なんてことも往々にしてあります。
この資金が2倍、4倍になったら…と捕らぬ狸の何とやらをするのではなく、
半分になってしまった時に果たして耐えられるか?と、まずはネガティブに考えて投資資金を設定してみることが重要です。
心理学の観点から、客観的に自分を見てみる
プロスペクト理論
人間の意思決定における有名な理論なのですが、
簡単に投資に当てはめると、
同額の利益と損失とを比べた時、利益を得た時の喜びよりも損失を被った時の方がはるかに不快感が大きくなる、ということが分かっており、
「利益は得たいが、損失は避けたい」という心理が常に働き続けることによって、少しでも利益が出たらすぐに売却してしまったり、損失を出しているのにいつまでも売却しないままにしてしまう(塩漬け)状態を指します。
利益が出ているなら売却しても良いじゃないかと思うかもしれませんが、リスクリワード(勝率と損益比率)の観点から考えると、損切はその値上がり幅の半分でしなければなりません。
もしそうなった時、躊躇なく売ることができますか?
少しでも利益が出たら手放して、損失になった時はずっと持ってしまうというのが、投資の典型的な負けパターンです。
このような心理状態で取引を続けると、勝率は高いのに何故か資金がマイナスになっている、という状態に陥りやすくなるのです。
正常性バイアス
現実を過小評価し、自分の認めたくない情報を無視することによって、
「まだまだ大丈夫」とか「自分だけは大丈夫」などと考えることを指します。
損切りのタイミングを失うことに繋がり、大きく負け込んでしまう原因になります。
かなり下がってしまったが、また戻ってくる(だろう)から大丈夫だろう、という具合です。
他にもまだまだ投資判断を誤ってしまう原因になる心理現象はあるのですが、
もし負けてしまっていても「ああ、今自分はこういう状態になっているから良くないな」と認識して、潔く損切りし次のチャンスを伺うための資金を残すことが大事かなと思います。
出口戦略の無い投資は必ず負ける
出口戦略というのは、簡単に言えば買っていた銘柄をどこで売るか決めることです。
実際に私がそうなってしまったという、あくまでも体験談に過ぎないのですが、
利益が出始めた途端「さらに利益が出せるのではないか」と意識し、根拠の無い上昇志向を持ってしまう状態になっていました。
初めから「どの価格になったら売る」と決めていなかったため、利益を確定するタイミングを見失い、最終的に最大含み益からマイナス30%されたところで焦りつつ売却した経緯があります。いわゆる狼狽売りです。
実際にこの状態になってみると分かりますが、人間の欲望は際限なく膨れ上がっていきます。
例えば、100万円が200万円になったのを見た途端、400万円にもなるかもしれない…と根拠の無い希望から売却タイミングを失ってしまうのです。
ここでも、起こりうる損失のことは棚に上げて、利益のことばかり考えてしまう正常性バイアスがかかっていることが分かります。
なので、必ず「この価格まで上がったら(下がって損失になっても)売る」「何%の利益(損失)になったら売る」「何月何日になったら売る」などと、できる限り具体的な戦略を立ててから投資を行う事をオススメします。
そして、自分が決めたルールを徹底して守ることが大事だなと。
売却してからさらに価格が上がったり、損失を確定してから価格が持ち直してプラスになったとしても、それは結果論でしかなく、当時の自分には分からなかったものです。
まずは目の前の利益をありがたく受け取ること、損失は潔く受け入れることが重要だと感じます。
+1000円でも、立派な利益
実際に勝って負けてを繰り返して分かったのですが、
これは儲かったぞ!となる基準は、日常生活で普段自分が使っている金額と比例していました。
分かりやすく例を挙げると、
小学生の頃は親から貰った500円でも十分ありがたかったのに、
社会人になって毎月何十万、という給料を得ることでその基準が上がり、500円の昇給では到底満足できなくなってしまう、ということです。
10万円の投資資金を用意したとして、1万円の利益を得るためには10%の価格の上昇を見込む必要があります。
逆に、100万円用意した場合は1%の価格上昇で1万円の利益を得られます。
資金を多くすればするほど、損をしたときその額も大きくなるというのは当然ですが、
要は自分が得たい利益と投資資金のバランスが非常に重要なのです。
投資は勝つことよりも負けないことが大事なので、しっかりと戦略を立てた上で最終的に1000円の利益だったとしても、私はそれで納得するようにしています。
だって、その1000円があれば、Spotifyのサブスク料金が浮きますよね。
1日+1000円でも、もし1か月それを続けられたら3万円です。もしかしたら1か月分の食費が賄えるかもしれません。
一気にドカンと儲けたいんだという夢のような妄想は、いざ身銭を切って投資をやってみればすぐに難しいと分かります。
「ここから価格が下がったらどうしよう」などと、メンタル面が常に重くのしかかってくるからです。
ちなみに投資で一番儲かっているのは、投資したことを忘れている人と、亡くなってしまった人だと言われています。
まずは目の前の利益を大事にして、謙虚にやっていくという考え方は非常に大事だなと感じました。
投資における時間軸を意識する
投資と一言でまとめても、時間軸によって
・超短期投資(数秒~数分で決済)
・短期投資(数時間~数日で決済)
・中期投資(数日から数週間で決済)
・長期投資(数か月~数年で決済)
などの種類があります。
自分がどのフィールドで戦うか、入口戦略として考えておくと良いと思います。
私はこれまで長期投資をしていたのですが、毎日価格が気になって仕方なく、その影響(とは思いたくありませんが)で白髪が増えました。笑
ああ、長期の時間軸で入口戦略を組むのは私には向いていないんだと判断し、最近は超短期~短期の投資に切り替えています。
冒頭からメンタルの管理が非常に大事であるということをたくさん書いていますが、人それぞれの性格も非常に重要だと思ってます。
当然ながら、時間軸によって得ることができる利益の幅は異なっており、長くすればするほど大きくなります。
長期的に価格が上がる銘柄が分かっていればもちろん長い目で投資できますが、
そんなことは誰にも分からないというのが現実ですので、
もし最終的に利益が小さくなったとしても、寝る前には買った銘柄全ての損益を確定するというのを最近は個人的なルールにしています。
調べることが嫌いなら、投資はやめた方が良い
冒頭で、仮想通貨の売買や取引所の口座開設方法については書きませんとお伝えしましたが、
もちろんどの銘柄を買うべきだとか、いつ何を売るべきだなんてことも書くことはしません。
仮にこれから投資を始めたいと思っていても、その程度を調べるのが面倒だと考えているのであれば、ハナからやめた方が良いと私は考えます。
自分の大切なお金を使うわけですし、状況によって投資戦略も変えていく必要があります。
そして、何もしないということは、±0%、立派な投資資金回収率100%です。
いざという時頼りになるのは自分の情報収集能力だけだと思っています。
ファンダメンタル分析、テクニカル分析なども勉強しなければなりませんし、誰かの言う通りにして適当に売り買いしているだけではいずれ負けてしまうと考えます。
逆に言えば、適当に買えるということは、余剰資金として適切ではあるのかもしれません。
結局、銘柄の価格は50%の確率で上がって、50%の確率で下がるわけですから、サイコロの6の目を出すよりは簡単だという考え方もできます。
ただ私にはそんな真似はできません…..。笑
まとめ
最後にまとめです。
・今から投資するお金は本当に「余剰資金」か考える
・心理学の観点から、客観的に自分を見てみる
・出口戦略の無い投資は必ず負ける
・+1000円でも立派な利益である
・投資における時間軸を意識する
・調べることが嫌いなら、投資はやめるべき
・投資は自己責任、余剰資金で!
それでは、今回はこのあたりで…。